地震

himawari-no-tane2008-06-16

忘れた頃に国内で大きい地震があって怖いな〜。旅館が数十メートル流された映像やアスファルトの道路が陥没してるのとか、自然のパワーは凄まじい。

前回の大きい地震新潟中越地震だったと思う、もうあれから4年近くたってるのか。年月のたつのは早い。

新潟っていうとちょっと思い出すことがある。小学生の頃、「さっちゃん」ていう友達がいて、ある日突然お母さんと蒸発してしまった。さっちゃんのいとこの話だと、お母さんの故郷の新潟に行ったかもってことだった。

♪さっちゃんがね〜遠くへ行っちゃうってほんとかな〜♪の歌、あれを聴くと寂しくなる。さっちゃんが最後に学校に来た日のことはいまだに忘れられない。帰りの会の時、何気に前の方の席のさっちゃんを見たらうつむいて両手で頬杖ついてて。何故だか無性に気になってずっと見ていた。そのうち教室に戻ってきた担任の先生がさっちゃんに「お母さんが迎えに来ているから帰りなさい」と言って、さっちゃんはそそくさとランドセルを背負いながらうつむいてサーッと教室を出て行った。それっきり学校に来なかった。いなくなったのはさっちゃんとお母さんだけで、お父さんとお姉さんは家に残ってるみたいだった。

蒸発の理由は謎だと言われていたけれども、私はさっちゃんからよく、両親が仲が悪いと聞いていたので、多分その辺が理由かなと子供心に思った。「昨日お父さんとお母さんがまた喧嘩したから、『お父さんお母さんやめて!』って言って止めたんだ」「喧嘩がすごくて、提出物にハンコもらえなかった」って言ってて、ハンコ押してもらえないくらいの喧嘩って・・・とびっくりした記憶がある。それでもさっちゃんは明るくて、こういうシャレにならない話でもあっけらかんと話す子だった。だから余計に、最後の日のうつむいた後姿が心に焼き付いている。

あれから20年近くたったけれど、さっちゃんは元気でいるだろうか。子供時代に大変だった分まで今幸せでいてくれたらと思う。もし新潟の震災に遭っていたら、1日でも早く平穏な暮らしを取り戻せますように。今更ながら書いてみる。